睡眠時無呼吸症候群について
睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)は、睡眠中に10秒以上の無呼吸、または低呼吸状態を繰り返す疾患の総称です。自覚症状がないことが多く、日中激しい眠気などの症状を呈し、交通事故の原因にもなりうる疾患です。男女ともに、性別に関係がない病気ですが、一般的に男性のほうが患者さんは多いといわれています。
睡眠時無呼吸症候群の分類
睡眠時無呼吸症候群の種類は3種類ありますが、その大半は閉塞型(OSAS:Obstructive Sleep Apnea Syndrome)と呼ばれる無呼吸症候群です。閉塞型は、睡眠中の呼吸運動はしているにもかかわらず、上気道が閉塞され無呼吸になる病気です。
また、睡眠中に呼吸運動自体が止まる症状を中枢型(CSAS:Central Sleep Apnea Syndrome)と呼び、呼吸中枢の機能異常により呼吸筋への刺激が消失して無呼吸となります。閉塞型と中枢型がともにみうけられる場合は、混合型(MSAS:Mix Sleep Apnea Syndrome)と呼ばれます。
睡眠時無呼吸症候群かなと思ったら
最初にご家族が気づかれる場合が多く、肥満体型の方に多く見られる病気ですが、肥満体型でなくとも顎が小さい方、鼻が詰まったような大きないびきをされる方、生活習慣病をお持ちの方などにも注意が必要な病気です。肥満体型じゃないから大丈夫と思わず、日中激しい眠気に襲われるなどの日々の症状が続く場合は、お気軽にご相談ください。
睡眠時無呼吸症候群の検査方法
睡眠時無呼吸症候群の検査方法は、はじめに問診のほか、ご自宅で行えるスクリーニング検査など、睡眠時無呼吸症候群の可能性を判定する簡易的な検査を行います。可能性が疑われた場合には、さらに精密検査としてポリソムノグラフィー検査(PSG)のご予約が可能です。
ポリソムノグラフィー検査では、脳波や心電図、気流、胸部・腹部の動き、血中の酸素量などを詳しく記録すことで、原因や重症度を正確に判定することが可能です。
御自宅での検査が可能です。
CPAP治療
睡眠時無呼吸症候群と判断された場合の治療法には、CPAP治療(CPAP:Continuous Positive Airway Pressure)と呼ばれる治療法が効果的です。これは、睡眠時にマスクを装着し、鼻から気道に圧力をかけた空気を送り込むことで気道を確保し、無呼吸を防ぐ治療方法です。主に中等~重症の閉塞型(OSAS)の患者さんに効果が高いとされています。当院では、CPAP治療のほか生活習慣改善指導による改善も行っております。お気軽にご相談ください。
医院概要
はらだ内科クリニック
〒572-0838
大阪府寝屋川市八坂町15-8 中川ビル2F
(坂口クリニック跡)
Tel. 072-811-7733
内科・消化器内科・リハビリテーション科
受付時間:午前診12:30まで、午後診19:30まで
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